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大盛況!フォーラム顔学2023報告

第28回日本顔学会大会(フォーラム顔学2023)開催報告 

 

フォーラム顔学2023は、2023年10月14日(土)、 15日(日)にて、つくばカピオ(つくば市)において対面と配信のライトハイブリッド形式で開催いたしました。現地参加159名、オンライン参加28名からなる計187名により、活発な議論が交わされる賑やかな大会となりました。 

 



■開会式  

菅沼薫会長からの挨拶、大会長の鈴木による開会宣言により、大会が始まりました。学会のテーマを『人々のための顔〜顔の技術と社会受容性』として、話題の生成AIにてデザインされた大会イメージポスターの紹介に多くの参加者が興味深く関心を寄せるオープニングとなりました。 

 

■口頭発表 

口頭発表は、2件オンライン発表を含む23件 (6セッション)の発表があり、顔学に関する先進的かつ興味深い研究発表があり、活発な議論が行われました。 

 

■ポスター発表 

ポスター発表は19件(2セッション)の発表がありました。オンライン聴講者向けに、スタッフによるロケ隊がポスター会場を周り、配信を行うこともできました。また、議論を活発にするつくば産の有名なコーヒーにも大変好評を頂いておりました。 

 

■作品展示・企業展示 

作品展示は9件、企業展示が3件ありました。今回は、すべての発表が同じ会場付近に設置しており、熱気あふれる議論や作品展示・企業展示による体験を多くの参加者が楽しむことができました。多くの参加者が恒例となった似顔絵を手にする姿が見かけられました。 

 

■特別講演 

1日目は、『顔の技術』に関する特別講演として、高精度な顔認証技術と顔認証システムとしての実用化を主導してきたNECフェローである今岡 仁先生(NEC)より、「生体認証技術の進化と価値創造~「顔」でつながる新たな社会像~」と題してご講演いただきました。 

2日目は、トリーチャーコリンズ症候群の当事者で、聴覚障害研究者である石田 祐貴先生より、「社会的に異形な顔貌を巡って」と題してご講演頂きました。顔面の骨の形成不全による特徴的な顔貌をもつ、トリーチャーコリンズ症候群の当事者である石田先生より、異形な顔とみなされる背景に関わる要因、また異形な顔がもたらす困難やその対応等の事柄について体験談を踏まえて講演を頂きました。 

 

■特別企画セッション 

今回、新たな取り組みとして、顔の技術と社会受容性のそれぞれに関する特別企画セッションを設けました。より深い議論を行うことを目的として、特別講演を中心として指定討論者に壇上に上がってもらい、対話形式でより議論を深める形式です。会場からの質問もあり、対話により学術的な議論を行う学会らしい一面に多くの参加者からも好評を得ることができました。 

 

■イブニングシンポジウム 

こちらも数年ぶりにアルコールを含めて対面でのイブニングシンポジウムを行うことができました。つくばの飲食店から来たキッチンスタッフによる軽食、つくば産の地ビールやワインを手に多くの人が笑顔で交流をする姿が見られました。特に、「jFace」のロゴの入ったマカロンは大人気で、多くの人が手に取って写真を撮られていました。最後に、次回大会長の桐田隆博先生から、日程や会場のご紹介がありました。 

 

■原島賞・輿水賞 

原島賞は、高橋征仁先生による「女性の配偶戦略と男性平均顔の脱男性化との関連についての検討」、輿水賞は、大石貴矢先生らによる「顔画像の解像度間で生じる魅力評定値の差に関連する顔の三次元特徴」へ贈られました。副賞として、原島先生の著書、またJAXAのあるつくばらしい宇宙食があわせて贈られました。 

 

■オーディエンス賞 

参加者投票によるオーディエンス賞として、口頭発表部門では、遠藤洋さんら多くの学生プロジェクトの成果である「時代ごとのアイドルの顔分析とバーチャルアイドルの生成」、ポスター発表・作品展示部門では、清澤はな先生らによる「顔の形状変化−姿勢変化に伴う“うつむきジワ“−」が受賞されました。 

 

■閉会式   

大会長の鈴木による閉会の挨拶により、本大会は閉会となりました。顔は自分のためだけでなく、互いに助け合って生きるための顔である、という理解が大きく深まったものと考えています。一方、オンラインでの受付システムの導入、電子書籍による予稿集の案内等、大会の電子化が大きく進んだ会でもありました。また来年、岩手の地で皆様にお会いできることを楽しみにしております。 

 

(フォーラム顔学2023 大会長 鈴木 健嗣) 

 

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