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「刺青絵師 毛利清二の仕事 映画とテレビ時代劇「遠山の金さん」展」の紹介

第56回顔学オンラインサロン

2024年4月9日(火)

話題提供者:山本芳美氏(都留文科大学教授・文化人類学)


顔や体に彫られたり、描かれたりする絵や模様は、動きとともにダイナミックな光と陰を纏うものであろう。皮膚に刻まれるものは刺青であり、皮膚に描かれるものはボディ・ペイントである。

山本芳美先生は日本を中心に入れ墨の受容、刺青と社会との関係を研究されてきた方である。2024年に94歳となられる刺青絵師(俳優の身体に刺青の模様を描く人)の毛利清二さんに長期間、長時間に渡るインタビューを敢行され、今後行われる毛利さんの活動の全貌を展示する京都での企画展について語られた。

毛利氏はテレビの「遠山の金さん」の桜吹雪(1970年から全804話)や映画「仁義なき戦い」(1973年)や「極道の妻たち」(1986年)で、俳優の身体に直接ボディペインティングされる刺青絵師で学芸員からは“現代の浮世絵”と称されるほどの美しい絵を描かれるそうである。お話を伺い、毛利さんの絵の下絵は、刺青のためではなく、刺青に見えるボディペイントのための絵として、「ご自身の下図は他者に渡すことなく、ほぼ全て持っておられる」、と語られたことが印象深く残った。

◯展覧会『刺青絵師 毛利清二の仕事 映画とテレビドラマを彩る刺青展』は5月1日から7月28日まで おもちゃ映画ミュージアム(京都)にて開催


記:宮永美知代



 

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武庫川女子大学薬学部

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